足のお悩み
痛い、かゆい…冬に要注意の「しもやけ」を徹底解剖!
師走に入って、いよいよ冬本番!
寒い日が続くと、乾燥、風邪、冷え…心配なことはたくさんありますが、意外に看過できないのが「しもやけ」。
外遊びをする子供や、雪国に住む方がなるイメージがありますが、そんなことはないのです。
温暖な地域に住んでいても発症しますし、実は大人も気をつけなければいけません。特に水仕事をする機会の多い女性や高齢者がなってしまうことも。
一度なってしまうと、なかなか治らない厄介な「しもやけ」について、深掘りしていきます。
しもやけは、冬のはじまりに
起こりやすいので注意が必要です!
■しもやけの原因は?
しもやけの原因は、手足などの末端の血行が悪くなることです。
体には当然ながら体温を調節する働きが備わっていますよね。
寒さを感じると、血管を縮め血液をあまり流さないようにすることで温度を低く保ち、体内の熱を外に逃がさないようにします。逆に、暑さを感じると血管を広げて血液を多く流し、温度を上げ、汗をかいて熱を外に逃がします。
この血管の収縮や拡張が過度に繰り返されると、血液の循環がうまくいかなくなります。とくに、手足の末端や鼻、耳などは血行のコントロールがしにくいところ。1日の気温差が10度以上あったり、寒暖差の大きい初冬や春先は特に要注意です。
■しもやけはどんな時になるの?
汗をかいてそのまま放置したり、水仕事の後に濡れたままにしておくと、水分が蒸発するときに皮膚の温度が下がってしまいます。
また、冬はブーツを履く機会が多くなりますが、ブーツの中の蒸れを放置していると汗冷えの原因に。足の指も汗をかきやすく、知らない間に冷えていることも。この冷えを見過ごしていると足指のしもやけの原因になります。
■しもやけはどんな症状?
症状は、大人によくみられる「多形紅斑型(たけいこうはんがた)」と子供にみられる「樽柿型(たるがきがた)」の2タイプ。
赤紫色に腫れる、赤くなって盛り上がる、かゆくなる、ジンジンと熱い感じがする、我慢できないほど痛がゆいということも。
症状が悪化すると、水ぶくれや出血、出血した箇所から細菌に感染してさらに悪化したりする場合もあります。
手足の末端、鼻、耳たぶ、膝頭、かかとや頬など、冷えやすく血行が滞りやすい末端に症状が出やすいといわれます。
しもやけにならないために、
しっかり予防&対策!
しもやけの予防は、保温と血行促進が要です。
外気にあわせてしっかり防寒
外出時は手袋や耳当てをしましょう。靴下を重ね履きする場合でも、血行を妨げないように締め付けの少ないものを選んでください。
湿気や汗対策をしっかりと
汗をかいて濡れたらすぐに水分や湿気をとってください。水仕事が多い方は、保湿クリームも良いですね。足に汗をかきやすい方は、汗対策に5本指の靴下やシルクソックス、汗をかいたらすぐに靴下を替えるようにしましょう。
締め付けない靴・靴下を選ぶ
足がむくみやすい人は、履き口のゆったりした靴下を選びましょう。靴は出来るだけ締め付けやホールド感が少ないものが良いでしょう。
お風呂で温めてマッサージ
身体を温めるために、湯船に入るのはとても効果的。血行をよくするために、湯船にじっくり浸かって優しくマッサージをしましょう。既にしもやけになっている方は、入浴などで体が温まるとかゆみが増すことがありますのでご注意ください。
就寝時も冷えないように
寝るときに靴下を履くのは体温調整ができなくなるのでNGです。
足先がどうしても冷えて眠れない方は足首ウォーマーを活用してください。エコでお肌の乾燥もない湯たんぽもオススメですよ。
食事・栄養管理に注意する
身体が冷えてしまうので、冷たい飲み物や生野菜などの摂り過ぎに気をつけましょう。
冬はお鍋や煮物などでたくさん温野菜を。ビタミンEを多く含むバナナやアボカドなども意識して摂りたいですね。
適度な運動も
家事をしながらできるかかとの上げ下げや、階段の登り降りなど、ふくらはぎの筋肉を動かす運動は血行が良くなるのでオススメです。
それでも、もし
しもやけになってしまったら?
初期症状や、我慢できる程度のかゆみでしたらセルフケアでもOK。
ドラッグストアにある薬を使用したり、あたたかいものを意識してとったり、冷やさないように注意して過ごしましょう。
寒くなるとしもやけができるという人は、ビタミンEを摂取する習慣を。
少しでも不安のある方や、痛みや腫れがひどく、日常生活に支障をきたす場合は専門医に診てもらってください。
かゆみや赤みがあったり、いつもと肌の様子が違ったり。「あれ、おかしいな?」と感じたら、しもやけになりかけているかもしれません。自分には関係ないと思わず、しもやけにならないよう注意して過ごしましょう!