温活生活
温活×腸活で効果アップ!腸を整えて冷え知らずに
人間の腸には、善玉菌、悪玉菌、そしてどちらにも属さない日和見菌が存在しています。
簡単に言うと、善玉菌は体に良い菌、悪玉菌は体に悪い菌、日和見菌はその時々の状況によって変わる中立的な菌です。
この三者が腸内で絶妙なバランスを保っていて、理想は善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7の状態。
ただ、現代人の生活習慣は悪玉菌が増えてしまう傾向にあります。
肉類の摂りすぎ、野菜不足、過度な飲酒、運動不足などが主な原因。悪玉菌が増えて腸内が乱れると、下痢や便秘という軽いトラブルから、肥満、免疫力の低下、大腸がんや認知症など、こわい病気に繋がる可能性も。
温活×腸活を組み合わせると相乗効果大!
腸内環境を整えれば、消化機能が活発になり、体のエネルギー代謝も促進され、体を温めることに結びつきます。
腸が活発に動くことで、内臓全体の血流も増すので、体全体が温まりやすくなります。冷え性の原因の一つは、血流が滞って起きるので、腸活で血流を促進することは、冷えを改善する重要なアプローチに。
さらに平行して温活を行うことで、腸活にも良い影響がもたらされます。
体が冷えると、腸の働きが鈍くなり、消化や吸収が滞ってしまいます。特に冷え性さんは、腸が冷えることで便秘や下痢に悩まされることも少なくありません。
体を温めることで腸の働きが活性化し、食べたものの消化がスムーズに行われ、腸内環境の改善に繋がります。
温活を通じて全身の血流が良くなることで、腸へ十分な栄養と酸素が届きやすくなり、腸内細菌が活発に働く環境が整うのです。
温活×腸活に効果的なのは?
温活・腸活は、日常の生活習慣に大きく左右されます。でも難しい方法はなく、どれもすぐに取り入れやすいものばかり。
1. 善玉菌を増やすには発酵食品がポイント!
腸内環境を整えるためには、発酵食品を積極的に摂りましょう。
発酵食品には善玉菌の乳酸菌が豊富に含まれていて、腸の活動を活性化させます。腸が活発になることで体も温まりやすくなります。
2.食物繊維と水分も忘れずに!
穀物、いも類、豆類、ひじき、寒天、野菜、果物など食物繊維を多く含む食品を積極的に。こまめに水分を補給することも大切です。
3. これからの季節は温かい食事を意識する
温かい食事を摂ることで、体を内部から温め、腸の働きをサポートします。
朝ごはんにはスープや味噌汁を一品摂るようにしましょう。ランチにも温かい汁物を摂るとベター。野菜たっぷりの煮込み料理は胃腸に負担をかけず、腸を温めながら栄養を効率よく摂取できます。
4. 適度な運動で腸を動かす
運動は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促し、腸内のガスや老廃物を排出しやすくします。蠕動運動を促すためには、軽めの全身運動や腹部を刺激する運動が効果的です。
●ウォーキング
ウォーキングは、腸の蠕動運動を促進するために最も手軽で効果的な運動です。軽い有酸素運動によって血流が良くなり、腸の動きが活発に。1日30分から1時間のウォーキングが理想的です。
●腹式呼吸
腹式呼吸は腹部の筋肉を刺激し、腸の動きを活性化させます。仕事や家事の息抜きに、深く息を吸ってお腹を膨らませ、ゆっくり吐いてお腹をへこませる動作を10回行いましょう。
●ツイストエクササイズ
寝ながら出来るツイストエクササイズは、簡単なのに気持ちよくて効果的です。寝る前の1分間、行ってみてください。
(1)まず仰向けに寝ます。
両手のひらを下にして腕を体の横に広げ、肩甲骨を床に着けます。両ひざを立て、顔は上向きに。
(2)息を吐きながら、両ひざを左に倒す。
体をリラックスさせながら、足の重みでひざを倒し、お腹回りをストレッチします。反対側も同様に行い、左右倒しを1セットとして3セット行いましょう。
肩甲骨を浮かせないのがポイントです。
5. 睡眠の質を上げる
睡眠不足は腸内環境を悪化させ、乱れる原因となります。質の良い睡眠をとることで、自律神経が整い腸の動きも良くなります。
寝る2時間前には温かいお風呂に入るなどして、体をリラックスさせ、温まった状態で眠りにつきましょう。
いかがでしたでしょうか?
腸活と温活は、互いに補完し合う健康法。
腸内環境を整えることで体温を保ちやすくなり、体を温めることで腸の働きもスムーズになります。食事、運動、睡眠など、日常生活の中でできることを実践し、腸トラブルや冷えを防ぎましょう!